・日本の特別天然記念物。
・偶蹄目ウシ科に属する。 名前に「シカ」がついてますが、鹿ではありません
・カモシカの仲間は世界に10種類。
☆ ニホンカモシカ タイワンカモシカ ゴーラル スマトラカモシカ シロイワヤギ
シャモア ゴ−ルデンターキン サイガ ジャコウウシ チルー
・本州(兵庫県以西では絶滅)、四国、九州の山岳部を中心に生活する。 冬眠はしない。
・分布地域によって大きさや体色に違いがある。(北にいくほど大きく白っぽい)
・オスメスともにツノがある。 はえ替わることはない。
・ツノや顔、体の大きさなどでオスとメスを見分けることはできない。
・おもに草類、木の枝などの植物を食べる。(飼育下では他に野菜、果物なども食べる)
・4つの胃をもち、反芻(噛みかえし)をおこなう。
・一夫一妻である。(稀に一夫二妻も?) 春に1頭の子が生まれるが子の生存率は低いといわれる。
・オスとオス、メスとメスが同じ場所で生活することはない。(子は1〜2年で親と離れる)
・なわばりをもち、通常は単独で行動する。 3頭以上で一緒にいることは稀である。
ニホンジカで問題となっているような個体数の爆発的増加・集団による草木の食べ尽くしということは
ない。
・植林への食害が問題になる。(岐阜県などでは現在も射殺駆除がおこなわれている)
・パラポックスウィルス感染症などの伝染病の蔓延・またニホンジカの増加・侵入により個体数が
減少している地域もある(特に四国・九州地域では深刻といわれている)
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九州でシカ増え、カモシカ絶滅危機 (yomiuri online 11,9/9の記事より)
国の特別天然記念物に指定されているニホンカモシカが九州では減少の一途をたどり、絶滅の危機に直面している。
大分、熊本、宮崎3県にまたがる九州山地の生息域で食性が重なるニホンジカが急増し、餌が不足していることが一因とみられるほか、皮膚感染症の拡大も懸念されている。保護を担当する3県教委は8月から実態調査を始め、対策を探っている。
ニホンカモシカは本州や四国、九州に生息し、その数は本州では増加か横ばいの地域が多いのに対し、九州は減少傾向が続き、環境省のレッドリストは、九州のみ絶滅の恐れが高いとしている。
3県教委が、ふんや足跡をもとにはじき出した九州の生息数(推定)は、1994〜95年度の2000頭に対し、2002〜03年度は500頭に激減。生息に適した高地を多く抱える大分県内では過去5年の目撃情報が06年度の9件から年々減少。09年度は5件、10年度は3件にとどまった。
減少の要因として指摘されているのは、カモシカと同じ広葉樹やササ類の葉を食べるニホンジカの急増だ。シカの九州山地の生息域は、もともと南部などに点在する程度だったが、全域に拡大してきた。
一方、全域で確認されていたカモシカは北部や南部の高地に集中する傾向が見え始め、「餌不足などのため、繁殖力の強いシカに追いやられたのではないか」(大分県教委文化課)とみられている。九州は本州に比べ、カモシカの生息域が狭く、シカとの住み分けがしにくい事情もあるという。
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